参加された方(男性)から感想をいただきました。

私が初めてアルシエロに参加したのは2017年の1月でした。

その前年の11月、林さんの大阪での天国組に初めて参加して、

自分と同じような境遇の人たちとお会いし、

継続的にお話ができたら(聞けたら)という思いを強く持ちました。

そこで、大森さんのことを教えてもらい、大森さんに連絡を取り、参加させていただいた次第です。

 

 私が参加しようという気持ちになったのは、妻が亡くなった当時、

高校1年だった娘が社会人になり、親としての役目が一応済んで、ホッとしたのと同時に、家の中で寂しさを感じるようになったからです。

 

 妻が亡くなった時は勤務先を離れて大学に1年間、内地留学させてもらっているときでした。

妻は胃ガンで、胃の全摘手術を前年の11月に無事終え、

療養しながら、回復するのには、私が現場の中学校にいるより、

内地留学をした方がまだ自由がきくと思ったので、

私は校長に願い出て、内地留学という道を選んだのでした。

まさか、その間になくなるとは思ってもみませんでした。

ガンが全身に転移して、まだ四十代半ばということもあり、5月に再入院してから、8月12日になくなってしまいました。

ただ、臨終に娘、私、妻の両親や私の母親も立ち会うことができたのは不幸中の幸いでした。

 

 内地留学中は、現場に比べれば、時間的に余裕があるものの、

授業、レポート、卒業論文などのために、なくなってからの約半月後の9月からは忙しい毎日を過ごしました。

また、半年後の4月に現場に復帰してからは、再び長時間労働、土日も部活という日々が待っていました。

でも、悲しみを紛らわすにはちょうど良かったかもしれません。

 

 アルシエロに参加して、生活面のこともいろいろと聞けたのはありがたかったです。

うちの娘と同じように、片付けが苦手な娘さんの話を聞いたり、

娘さんの結婚や出産の話を聞けたこと、

夕食を娘さんと交代で作っていると言う話を聞いたときはうらやましいと思いました(うちの娘は家事を一切しないので)。

 

 アルシエロに参加して、妻を亡くしていなければまず会わなかったであろう方たちと会えて、本当にご縁だと思います。

沖縄のことばで「命どぅ宝」と言う言葉があります。

命こそ宝だと言う意味です。

命を大切に、もっと生きたかったであろう妻の分も生きていきたいと思っています。