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悲しむのは、悪いことじゃない

しばらくお休みしていた交流会も再開が決まりました。

お待ち頂いた皆さんありがとうございます!

 

こちらのブログも少し間があいてしまいましたが

また、少しずつ書きますのでよろしくお願いします。

 

さて、前回までは

「悲しみの処方箋」

からたくさんのお話しをご紹介しました。

まだ、他にもたくさんのお話しが掲載されているので、

よかったら皆さん図書館ででも借りて読んでみてください。

 

さて、今回ご紹介するのは

〝悲しむのは、悪いことじゃない〟  

香山リカさん  です。

こちらの中から皆さんにお伝えしたい!と思う箇所をご紹介します。

 

死別の悲しみを書き記した作家達

 

少なくとも1度は「一生一緒に」と誓い合った伴侶を亡くした場合のショック、

ストレスはかなり大きい。

文筆の世界でも、妻をがんで亡くした  江藤淳氏や城山三郎氏、川本三郎氏、津村節子氏などは

その衝撃や悲しみ、後悔を包み隠さず文章にして発表している。

 

自らも医療者として多くの死に接してきたプロフェッショナル達も、

こと自分の伴侶の死となるととても冷静ではいられない。

国立がんセンター名誉総長だった垣添忠生氏の

「妻を看取る日」、

東京都監察医務院長の上野正彦氏の

「監察医の涙」

いずれも妻の病死にうろたえ、悲しんだ日々の様子が率直に綴られている。

 

〝私は知らない作家さんばかりですが、

皆さん苦しい胸の内を仕事がら「書く」と言う形で吐き出してるんだなぁと思いました。〟

 

配偶者の死は社会問題でもある

配偶者を亡くす事に伴う悲嘆、ストレスは相当なもので、

きちんとしたケアが必要だと長年訴え続けている心理学者の河合千恵子氏は

「配偶者の死の悲しみは体験したものでなければ分からない」

と心を閉ざす人が多い。

確かにその悲しみや、苦しみは外部からは計り知れないものがある。

社会も夫や妻を亡くした人の問題は当事者や家族が対処すべきとして

格別な取り組みは行われてこなかった。

配偶者を失った人には、

心理的、社会的、経済的、身体的に大きな負荷がかかっていると考えられる。

 

〝私も本当に体験した人にしかわからないと思います。

そしてそれはどんな事も。

大変な負荷はかかるのに問題を解決できる社会的な場所は少なく、

ほぼ当事者や家族でなんとかするなんて。。。

こういうものを見ると微力ではありますが、

アルシエロを続けていきたいと心から思います。〟

 

また次回はこの続きから。